人に甘えて、頼んでしまおう

今回は、人に物を頼んで相手を持ち上げるというお話です。

人間はひとりでは生きられません。
生きている限り、誰かに物を頼まざるを得ません。
だけど、人に頭を下げるのはイヤだ。気が進まない。
そうですよね、私もそうですから。
何故、気が進まないのか。
物を頼むということは、相手はこちらに対して労力・時間などのコストを支払うことになります。⇒ 相手の支払うコストが気になって「心苦しい」という思いが湧きます。
また相手に対する借りが出来た。借りは返さなければならない。
借りのある相手には頭が上がらない。
こんな関係、作りたくないのが人情というものです。

しかし、ここで逆転の発想です。
相手と親しくなりたいのであれば、「頼んであげる」ということが必要なのです。
頼むほうは心苦しいけれど、頼まれたほうは相手に貸しを与える。いざという時には助けてもらえるかもしれない。自分が頼られるということは心地よいことだ、と。

これ、アメリカの心理学者が大学生を使った実験をしています。
詳細は長くなるので省きますが、
「人に好かれる道は、相手に何かしてあげることです。これが常識といっていいでしょう。しかし、相手に何かしてもらっても好かれるのです」
イメージしてみてください。
実感できると思いますよ。

公園のシーソーを想像してください。
人が乗って水平になっていますが、一方の人が頼みごとをします。
相手から何かを得ることになります。
相手から得た分だけ重くなって、シーソーは下がります。
頼まれたほうは相手との関係では高くなって、見下ろしているのです。
相手より高い位置は悪くないものです。
物を頼むのは気が進まないことですが、上手に使えば相手を持ち上げる手段となります。
これには相手が実行可能な頼みことであること、タイミング、話の持っていき方、理由を添えることなどが大切な要素となります。
そして、すぐにお返しをしないことです。
相手を高い位置に持ち上げたままにしておくことも必要なのです。

ちゃんちゃん。