追い込みの季節

さて、12月になりました。
この季節というと皆さんどんなことを思い出しますか?
クリスマスという方も多いとは思いますが、縁のないおやじにとっては、受験を思い出してしまうのです。

2月の本番はもっと寒い時期ですが、これからのテンション・モチベーションの維持が大切です。
その心構えにはたくさんあると思いますが、ひとつの考え方として読んでくださいな。

2月の寒い時期、自分の人生を決める受験がありました。
中学から高校へ、社会人から大学へと受験をしてきました。
合格がわかるまで不安だらけでした。
専門学校、短大、大学など進学する方向はさまざまですが、受験生の皆さんには是非がんばっていただきたいのであります。
ただね、日本の受験競争といいますか、大学のあり方がいびつだと考えているおやじは、大学合格・入学がゴールだとは思っていただきたくないのです。
耳にタコが出来ているかもしれませんが、入って何をするのかですわ。
たとえば、巨人の松井選手は石川星陵高校から巨人に入団しました。
入ることが目的だったらここで終わりです。
入ってから何を為すべきかの意識が低い選手は、巨人軍の存在意義と何を期待されて入団出来たかがわかっていませんから、練習についていけなくてケガをするか、上を目指すのではなくて下で長〜くいるだけの人になっちゃいます。
自分は巨人軍で何をするのかがわかっていれば、そして行動すれば大リーグです。
巨人軍は目的から外れた意識の選手は「クビ」通告をしますが、日本の大学は「クビ」にしませんし、ご丁寧に卒業までさせてあげます。

勘違いする大学生は、大学や大人が作っているということですな。
このあたり大人のひとりとして、責任を感じるおやじです。
でもね、意識を持って入った学生はスゴイよ。
それと大学入学がゴールではないからね。
遅れて入ったっていいんだよ。
おやじなんか、すぐに進学出来なかったから就職してから大学に入りなおしました。
学力なんか関係ないですね。
私は学ぶということを求めて大学に入りましたから。

確かに、周囲はいわゆる「賢い」人は多かったですよ。
だけど、「頭の良さ」というのは「対人能力」だと思うのです。
知識だけでは、ボケナスです。
また、養老さんも著書の中で述べておられますが、行動しない知識では学ぶ意味がありません。
行動に影響しない知識は無意味です。
大学入るとバカになるよ、ということのないように。
仕入れた知識を、活用してこそ意味があるのです。

そして評価されるのは「いい年」になってからです。
若い者がいきがっても、おっさんたちも同じ経験をしてきています。
今はおっさんでも、若い頃はあなたがたと同じように苦しんだのです。悩んだのです。
おっさんに勝てるくらい、悩んで欲しいものです。

今は昔よりもっと厳しい時代かもしれない。
だけど、おやじたちに負けない意気込みで、受験を乗りこえてください。