相手の考えに立つ

おやじ、最近は企業で定期的なセミナーを開いています。
それは、営業テクニックや技術開発というものでなく、個人が幸せになるための話です。
個人が幸福になり、家庭が豊かになり、その延長線上の仕事で力を発揮しようよというセミナーです。

「お客様の心をつかむ真実の瞬間」という本があります。
ビジネスを越えたものがあると感じておりますので、ご紹介させていただきますと・・
販売の秘訣とは何か
それは、「売る」というより「顧客が買い物をするのを手伝う」ということだといいます。
売り手が買い手と向かい合うのではなく、同じ方向を向いて買い手を手助けするのです。
客を上手に説得して商品を買わせる、これまでの販売方法とは違うということです。
相手の立場に立った考えや行動。他者への豊かな想像力。
これらは生活において人との交流ては、一番求められているのに忘れられていることではないでしょうか。

孔子にこんなエピソードがあります。
弟子の子貢(しこう)が師である孔子に「一生を通じて大切なものを、一言でいうならば何か」と尋ねました。
孔子は「恕(じょ)なり」=相手の立場に立つことと答えたそうです。ちなみに、この後に「己(おのれ)の欲せざるところ、人にほどこすことなかれ」と続きます。
人は、とかく自分という基準に他人を当てはめることが多いものです。
他者の想いや行動に心を傾けてみると、そこから新たな視点や心の絆が生まれるのではないでしょうか。

「バカの壁」の中のセンテンスもご紹介しますと・・
〜若い人への教育現場において、おまえの個性を伸ばせなんて馬鹿なことは言わないほうがいい。それよりも親
の気持ちがわかるか、友達の気持ちがわかるか、ホームレスの気持ちがわかるかというふうに話を持っていくほうが、余程まともな教育じゃないか。〜

さぁ、相手の立場に立ってみましょうか・・