イギリス よもやま噺

先日、イギリスに仕事で長く住んだ人と会い伺ったお話です。
彼は一家でロンドンに引っ越しましたが、「しつけ」に対する姿勢に驚いたそうです。
ハロッズというデパートの回転ドアで遊んでいる息子を見ていたら、イギリスの婦人がやってきて、子供に注意をし、往復ビンタをくらわせたそうです。
「おいおい、親がついているんだ。ウチの息子に何をする」と文句を言うと、「親がついていながら、なんだそのしつけは。親が自分の子供をしつけられない場合、この国では社会がしつけをする」と逆に言い返されたというのです。
「社会が子供を育てる」忘れていた言葉です。大人が逃げたら、子供と一緒です。
私は、大人づらしたいので、逃げないで踏ん張ることにします。

イギリスに住んだ日本人家族のエピソード、パートⅡです。
イギリスのロックアーチストたちの「格好」(髪の毛、ピアス、皮ジャンなど)が恐く、「しつけ」に厳しい国がなぜ彼らのような「格好」を容認するのか不思議に思っていたら・・
あるとき奥様が買い物に出かけ、デパートの入り口で苦労していると、その「格好」のロッカーが近づいてきて「マム、プリーズ」とドアを開け、手助けまでしてくれたとか。
後にイギリス人に尋ねると、「この国では最低限のしつけが出来ている。だから格好だけで判断してはいけないんだ。マナーを守っているのだから、格好を容認してもいいだろ」という答えだったとか。
おやじも気をつけるけど、日本の若者、マナーを守っているかな?