陰陽思想について

オヤジの仕事は、映画にもなりましたが、「陰陽師」の説く「陰陽五行説」に基づいた鑑定・占いなのです。その「陰陽五行説」は、宇宙生成原理・人間の生き 方(道徳)を説明する「原理思考」であり、この原理思考が日本文化の固有要素に影響し、再構成させて新しい意味付けをしました。
方術や迷信のものは本筋から外れたものですが、どうしてもそちらのほうが注目されているのは鑑定士としては、心苦しい限りです。
今回は、日本の風習として根付いているもののご紹介です。
太陽が陽、月が陰とすれば… 前後、左右、上下、紅白、男女、白黒のように最初の語が陽で次が陰となります。
表札はどちらにかけるでしょうか?
左が上席となります(向かって見ると右側)。家の内からすれば左側にかけるのが日本的な作法ということになります。
おひなさまは?
向かって見て右側に男雛、左に女雛があるのが古式正しい作法ということになります。
しかし、この反対(向かって左が男雛、右が女雛)のほうが多いと思いませんか。これは、明治維新で西欧の習慣を取り入れた時に、キングは向かって左だった ため、天皇皇后両陛下の立位置を変えたからなのです。国際習慣に従ったために、これまでとは逆の立ち方を天皇がなされたわけです。
天皇皇后両陛下と同じにしようということから東京のひな人形卸組合が、男雛を向かって左と決めたのです。 日本の風習が西欧風の習慣に置き換えられたわけです。これはひな人形の国際化?なのかな。
同じく国際習慣にならったものに国旗の掲げ方があります。このように国際性を必要とされる作法は変化してきていますが、関係のないところでは、依然として陰陽思想は守られています。
その他の例として、お相撲の番付、和紙、風呂敷の包み方、お坊さんの袈裟、船の出入り(ちょっと選挙にも関係あり)、お雑煮のお椀、紅白まんじゅうなど、たくさんあります。お寿司にも、日本の色彩にもたくさん陰陽五行説が基にあるのです。