おせっかいな人々

これは、私がコミュニティFMで「山田に聞いとけ」というコーナーをしていた時のDJから、鑑定士の見分け方についてどのような人を信じればいいのか、という質問があり、それに対して回答したものです。
彼個人に対して回答したものですが、占い・鑑定というものを漠然と捉えている皆さんにとっても、参考になると考えましたので、HPに載せることにしたものです。

鑑定をすること(姓名判断だけでなく、四柱推命、家相、方位、相性等)については、いったい誰が主人公かということが大切です。
素人さんやちょっと聞きかじった人は、鑑定がしたくてたまりません。自分の知識が披露できることは、気持ちがいいからです。
「君の名前はこういう運があるから事故をするよ」、「相性が悪いから夫婦はうまくいかないよ」、「鬼門にトイレがあるから病気になるんだ」などということを気持ち良く語るわけです。
しかし、私のような鑑定が職業の者(つまりプロ)にとって、目的は相談しに来た人が幸せになれるためにはどうすればいいのか、どの方向に向かえばいいのかが問題であり、主人公は相談者なのです。鑑定する側が自己満足の鑑定をするためではありません。
したがって、名前からくる運が良くなければ、どのような方法で改善が出来て、自分をどのように表現していけばいいのか。相性が少々悪くても、二人のタイプ を分析してどの点を出していくこと(または出さないこと)で二人がうまくいくようになれるのか。鬼門のトイレは何故いけないのか、ではどうすればいいのか をアドバイス出来なくてはいけません。
ということは、次のような人は避けた方が無難です。
自分が主人公の鑑定士は、あまりあてにしない方がいいでしょう。

私の職業は、陰か陽かといえば、陰の職業です。悩みがある人がいるから生活の糧が稼げるわけです。医師や警察官もそうです。患者(病人や怪我人)、犯罪者がいるから生活できるのです。
自分が陰の仕事をしていることを知っている人が無難です。

専門分野は世界が狭くなりがちです。特に鑑定士といわれる人々はそうかもしれません。私は、世間の常識を勉強している人、常に情報を求めている鑑定士さんをお勧めします。
私が勉強している同じ教室に老舗の何代目かの二十歳前後の若者がいました。後を継ぐために勉強をしているということでした。また、岡山でもっとも有名な人ですがその先生は、「私は働いたことがないのよ。」ということが自慢でした。
社会の仕組み、組織の中の人間関係、慣習と自分の生き方との違いなど、経験したものでないとわからないことが多いはずです。すべての悩みを経験するわけに はいきませんが、少なくともいわゆる一般常識についての知識がないと相談を受けるにもポイントがわかりにくいだろうし、アドバイスをするにも勉強していな いと的確なものは難しいのではないか、と私は考えます。
たとえば、小さいながらも会社を経営していて、ある投資(株式、先物、投資信託、保養所などの会員権)をしたいのだが、自分の年回りや金運はどうかという 相談があった場合、「株式ってなんですか?」というのも相談者は困るのではないでしょうか。営業マンほどの知識は必要ありませんが、少なくともフレームは 知っておくべきだと思います。
相談を受けるのが仕事であるならば、やはり常に勉強は必要なのです。男女の相性だけしか見ないよというのであれば別ですが。

インフォームドコンセントが出来る鑑定士がベターであると考えます。
医師から治療についての目的と内容を説明された方が納得できるように、運の鑑定という面でも、あなたの持っている運はこうで、現在の年回りはこうというよ うに、説明してくれた方が鑑定をより素直に受け入れることが出来て。これからの人生を明るくすることが出来ると思われませんか?
鑑定士の言葉を漠然と聞くのではなく、自分自身がこれから自分の人生の脚本を書いて、華麗な道を主人公として歩んで行くんだ。そのために裏方(鑑定士)が存在しているんだということです。

鑑定の世界も、現実の世界と同じように革新が進んでいます。コンピュータほどの激しい移り変わりはありませんが、人生の道が多岐にわたってきているよう に、解釈や新しいアドバイス(特に家相など)は出てきています。自分の流派が正しくても、それを活かせるための表現が必要です。
鑑定士も安穏としていては生き残れない世の中になってきていると思います。
やはり、他流派の考えも知っている方が自分の良さがわかるでしょう。

以上は私の考えですから、反論のある鑑定士さんもいると思います。しかし、何を我々に求められ、何を答えていくのかを考えた時には、どこの世界も共通していると思います。

最後に、「○○を買わないと長生き出来ないよ。」というのは論外ですね。
物売りとくっついた鑑定はいけません。