おやじの仕事は占いなので、基本的に中国の古典を学びます。いわゆる「四書五経」などですが、これらは旧制高校では必修のものでした。私たち日本人の先人は、自国の文化に加えて中国古典の良い部分を取り入れ吸収してきました。
これらの学びは、明治維新以降の日本が世界の荒波を乗り切るうえで支えになったと、おやじは信じております。
その中国古典の特徴は「人としてどうあるべきか」という知恵の集大成だと思います。21世紀にも役立つものがあると信じて・・・・
「君子は微(かすか)なるを視て著(あらわ)るるを知り、始めを見て終わりを知る。禍、従い起こるなし」~「諸葛亮集」より
リーダーは、かすかな兆候からこれから起きる事態を予測する。始めを見れば終わりを知るので、不幸な事態を避けることができる」という意味です。つまり、「先見力」が人の上に立つ人物には必要だということです。昔からリーダーの条件でした。
別の文献には「愚かな人間は、物事がかたちになり、具体的な問題になっても気がつかない。智恵のある人物は、物事が芽を出す前に察知する」 ~ どこかの国の政治家のようで、妙に納得するやら、腹立たしいおやじ。愚かな人間がリーダーになると、組織が崩壊すると何千年前から説かれていたのです。
「孫子」にはリーダーとして5つの条件をあげています。洞察力、約束を守ること、思いやりの心、決断力、信賞必罰の厳しさです。
これまた誰かに聞かせたいものですが、他人の批評ばかりでは自分の運を落としてしまいます。さて、大人になれば皆さんもどこかの場面でリーダーになるものです。おやじなら家長ですし、お父さんです。リーダーとしての自覚を持って、口先だけでなく、具体的な行動をしなくては誰からも信用されません。
まずは自分の生き方を取り戻し、家庭からこの国を変えるしかないのかもね・・・