占いが好きで勉強しているある女性からの電話に怒ってしまったおやじです。
「私の知り合いが入院して手術をするだが、私が占うと手術の日が良くない」と電話。
「あなたは何をしたいのですか? その人を励ましたいのですか。そして、鑑定はご本人から頼まれたことですか?」
「頼まれてしないが、悪いことは止めさせたい」
これからいろいろなやりとりがあったのですが、占いをしてあげたいその女性は友人の病状やこれまでの経緯、これからの治療など、ほとんど関知していませんでした。
言い方は悪いですが、まさに責任をとらない占いで、人生の大切なポイントである手術という大事を「気軽に」鑑定しようとしていました。
私は、占いの役割のひとつとして、「心のお医者さん」であるべきと考えています。
ご本人の持つ、治癒能力を引き出してあげるものです。これは流れに上手く乗れば、後は自分の力でどこまでもハッピーになっていくことができます。
その反対に、悪い使い方、そうですね、たとえば「地獄に落ちろ」とか「命がなくなる」というような脅しに使うと、その人は生きる気力を失くしてしまいます。
現実に、占いのせいで自殺した人は過去に少なくない人数があるわけですから、占いに携わる方は「プロ意識」と「言葉の力の怖さ」を知ったうえで占いをすべきなのです。
この女性は「何のために占いをするのか」という原点を外したのです。
主人公が相談者ではなくて、占いそのものか、自分の満足が主人公になってしまったのです。
ちなみに入院の場合は、方位もありますから単純に手術の日だけで鑑定はしません。
当事者が占いすきで、縁起を担がないと行動しないという場合を除いて、現実の医師の判断が占いより優先すべきものだと、私は考えます。