「父の日」について想うこと・・

「父の日」。
お父さんってなんだろう・・
「お父さんの覚悟」についてお話したいのです。

地震、カミナリ、火事、オヤジと、恐いモノの代表としてオヤジの存在がありました。
家制度がなくなったこと、社会構造の変化、道徳教育の欠落、おかしな平等主義、権威を失墜することだらけのオヤジですね。
オヤジの威厳がなくなったといいますが、社会構造がオヤジの存在を作っていたのです。
つまり、何もしなくても「偉そうに」していたのがオヤジです。

たくさんの社員を使う社長でも自分の家のことはうまく出来ないと、悩む方は少なくありません。それは、家のことは、家族のことは簡単に出来るだろうという思い込みがあるからではないでしょうか?

家族関係だ、父の威厳だと言う前に、家族の前でオヤジの存在を作るためには仕事を上回るくらいに大変な仕事・事業であると思うのです。
社会の流れがゆるやかで、伝統的であったときは、いろいろな行事の中心に家長たる父親がいなくては成り立ちません。父の存在を体験を通して知る事が出来ました。
会社の場合は、社会の変化に対応しないと生き残れませんし、自分を抑えてでも維持しようとしますから、なんとか動きます。

しかし、家の中では、みんな感情が率直なんですわ。
家庭のいいところといえばそれまでですが、子供も妻も自分の感情をそのまま出してきます。現代の家庭というのはキツイ存在になっているのです。
まぁ、家族の対話といいますが、逆に考えますと昔はなかったのですもの。
以心伝心という言葉、オヤジの背中を見て育てという言葉で、お父さんは逃げていたのかもしれませんね。

ということで、世の中のお父さん。
過去の「オヤジ」の姿を忘れて、ご当家での「父親」の存在はどうあるべきか、またどうしていくのかを語り合ってみませんか。

皇太子殿下も「自分が間違っているときは、素直に謝る」というお言葉を述べられています。
家族関係、父親という存在を作り上げるパワーは並大抵ではありません。
正面から取り組む覚悟がない限り、うまくいくものではありません。
平成の家族関係を見直すきっかけに、15日の父の日を迎えてはいかがでしょうか。