人生、道、出会い

 おやじの仕事は「開運アドバイザー」。電話帳を見ても、出ているのかどうかわからない、怪しげな仕事をしています。「占い師」といったほうが、わかりやすいかもしれませんね。
 私の生業である占いは、「よい」とか「悪い」を判断するものではありません。だいたい運勢や名前に「よい」「悪い」があってたまるものですか。

 運というのは自分の考え方や生き方で引き寄せるものだと考えます。たとえ、どんなに良い素質を持っている人でも努力しないで、成果は出ません。
占い師にはいろいろな役割りがありますが、そのひとつに、人の不安を取り除くことがあります。たとえば、厄年を「役に立つ年」「躍動の年」にして、人生における可能性を高めることですね。
相談者の未来を明るくするために、今、何を為すべきかをアドハイスするのが占いです。自分の意志と行動、習慣で良い運は引き寄せることができます。そのお手伝いをさせていただくことが占い師の使命です。
あなたを幸せに導くための「ツール」が占いと言えるでしょう。

 易経には「学びなさい、大局を知り、物事の本質を見抜くようになれば占いは必要ない」ということが記されています。
 ということは、運を引き寄せるのに、一番大切なのは「人としての生き方」です。

 人間、生きていれば、さまざまな出会いがあるはずです。進学や就職すると、これまでとは異なる世界が待っていたでしょう。自分の役割りを一生懸命に果たすことで、次の出会いが出てきます。そして・・・配偶者との出会い、結婚、新しい命の誕生。まさに、人生は選択の連続ですね。

 自分の選択が、未来を創ります。今日の生き方が、自分の明日の履歴書となります。
 仏教は、善因善果、悪因悪果、自因時果という言葉があります。どんなことにも原因がある、善い原因は善い結果を招く、自分で蒔いた種は自分で刈り取らなくてはならない。
未来に良い結果を招くため、良い人生を送るためには、思いやりの心を持つこと、自分が生かされていることに感謝の気持ちを持つようにしましょう。
その種蒔きが幸せを呼び込むことになります。
 
 新しい命、わが子の誕生は、本当に素晴らしい出来事です。宝物に対して、大人が見本を見せてあげましょう。それは、原点に戻る、初心に返ることです。
「あなたがいてくれるから、私たちは幸せ」 この心が清らかな花を心に咲かせます。

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