「桜の苗が大きく育つ頃」

あるテレビ番組でした、
「桜の苗が大きく育つ頃 僕らはみんな 大人になるんだ」という歌を聴いて育った私です。
歌詞は、「負けたら駄目だぜ 僕らの夢は」とか
「冷たい風は僕らを試す」、「そこまで春が来てるじゃないか」と続きます。
(この歌は「記念樹」といい、木下忠司先生の作詞でした)
桜の咲く頃は日本では年度末という節目の季節であり、
卒業と入学の季節であり、出逢いと別れの季節です。
その季節に咲く、「桜」。
季節のイメージに加えて、この歌が幼い私に与えたイメージは決定的でした。
桜は、大人になる証の樹だと思ったからです。そして育ち大人になりました。

大人、というより「おっさん」になった私ですが桜の季節になると自分に問いかけます。
自分は大人になったのかなぁ、ふさわしい言動をしているのだろうか・・と。
親にもなりました。まだまだ学びの足りない私が親になったので、
子供と一緒に育とうと「共育」に励みました。
そんな想いで駆け抜けていたら、娘も成人となりました。

時代により「桜」はさまざまな「想い」を私たちに与えてくれます。

「桜」という題名がついている歌を探してみたら、
びっくりするくらいにたくさんありました。
有名なところでは森山直太郎さんの「さくら」がありますが、
ケツメイシさん、ファンモンさん、コブクロさん・・
ご紹介しきれないくらいに「さくら」の唄は多かった・・。

いろいろな世代が唄っている「桜」の唄。
歌詞を拝見してみると「ありがとう」「いつまでも」「守りたい」
「出逢い」「別れ」「続いていく道」など、
私たちが人生で避けることの出来ないことについて語りかけているではありませんか。
人は皆、それぞれの立場で人生を学び、「桜」は私たちを見守り、激励していてくれるのでしょう。
 
私は、一生懸命に生きているから「桜」が気になるのだろうと考えるようになりました。
何も気にしなければ、ただ春に咲く花にしか過ぎません。
ちなみに桜の花言葉は「精神の美しさ 神秘な心 高尚 純潔」です。

企業勤務時代には「同期の桜」もよく唄ったものです。
「血肉わけたる仲ではないが 何故か気が合うて別れられぬ」
 同じ釜の飯を食った仲間というのは、言葉では説明の出来ないつながりを感じたものです。

日本という国に産まれ、桜を愛でて育ち、
この故郷(くに)に骨を埋める私としては、
「大和の心」を大切にしたいし、伝えていきたい。
今年の春は、「桜」に伝えよう、「感謝」の心を。
そして、「桜」に恥じない生き方を約束しよう。
 

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