「ソルジャー・ブルー」という曲を、沖縄のヘリ墜落から思い出してしまった。
1970年の同名のアメリカ映画は、西部開拓史上に残るインディアンへの「サンドクリークの大虐殺」を題材にしたものだ。
白人によるインディアン迫害の実態を訴えた映画であるが、このようなことはアメリカだけの問題ではなく、世界中のいたるところにある問題である。悲しいけれど、これはなくなることがない人類の持つ原罪であろう。
しかし、それに似たことを現代において、アメリカという自由と平等を標榜している強国にやられると、面白くない。
自分の国の中に墜落した他国の軍隊のヘリに手を出せない。
彼らは何者だ。そう思ったときに「〜This is my country 〜」という「ソルジャー・ブルー」の歌詞が頭の中に浮かんできてしまったのである。
当然、日本もいつかはやってしまうのではないかという問題である。
ちょうど日本経済新聞に山口淑子さん(李香蘭)による、私の履歴書が掲載中であるが、確かに日本は過去において不遜な態度で中国や韓国に対応してきたのである。それを忘れてはいけないのだ。知らなければ勉強しておくことだ。
敗戦国、戦争に負けるということは、こういうことだけれども、同じ敗戦国のドイツとイタリアを見ていると歯がゆくてたまらない。
ドイツの首相ならどうするか、日本の政治家に問い合わさせてみたいものである。