2006年12月5日

いじめについて

さてさて、「言いたかないけど・・」大人のいじめについて河合薫さんという人が、「社内いじめの心理学」ということで提言されておりました。
それを参考にしながら、おやじの意見も含めまして・・

いじめをなくすことは出来るか?
ムリですな。
子供だろうと大人だろうと、日本だろうと欧米だろうと、人間が3人以上集れば何かしらの「いじめ関係」が出来てしまいます。
ただ、子供のいじめは大人社会の縮図といいますか、見本を見て育つわけです。
その意味で、大人である教師が子供に対して持つ役割、影響力というのは、ものすごく大きいということになります。だって、当事者ですもん。学校には子供と教師しかいないのよ。親はバックアップ、地域もバックアップです。
まぁ、子供を育てた親がどれだけ「人間としての道」を教え、人の輪の中で生きるための礼儀などを躾してきたかも、とてつもなく大きい要素ではあります・・
要は、みんな逃げられないということなのですよ。

社内・大人のいじめを参考にすることで、子供の問題に対して別の側面からの参考にならないかなと考えてみました。
子供が学校をイヤなら不登校になるのでしょう。大人は会社を辞めます。辞められるだけいいのかもしれませんがね。

会社を辞めた理由を尋ねてみますと、「キャリアの向上」・・「ホントか?」と聞くと、
「上司が嫌いだったから」と答える事例が多いようです。
これは部下が悪いのか、それとも上司が部下を追い詰めているのか。
あなたは、部下を辞めさせる上司になっていませんか?

社内のいじめが原因でうつ病になったと、労災が認定されるようになりました。
強い立場にいる上司からのいじめは、卑怯なものです。ただ上司にその意識があるのか?

上司からのいじめ問題では、いじめている上司が気がついていません。
オレも昔は上司から、このように言われて育ったものだ。そうしてオレは成長してきたのだから、お前を育てるために怒っているんだぞ・・ということです。
部下のためにという意識が、原因になっています。

これをどうして「いじめ」と言われなくてはならないのかと、上司の方は思うでしょう。
だけど、厳しい上司の発言や態度は、部下の心を切り刻んでしまうのです。
人間の持つ自尊心が低下します。部下としても「出来ない自分が悪い」と思いますから、ますます落ち込んでいきます。
自信を失い、これまで以上に仕事が出来なくなってきた部下に対し、上司はもっともっと厳しくなります。結果、部下は逃げ場を失います。
おやじ、企業勤務時代に自律神経失調症になったことがありますから、よーくわかります。

悲しい悪循環の始まりです。

世の中の人々は、いじめをなくしたいと思っていながら、難しいとも思っています。
なくすことがムリならば、何が出来るのでしょうか?
このヒントに司馬遼太郎先生の言葉があります。

「ひ とりでも多くの人が、やさしくする努力を心がけたならば、いじめは継続されるものではなく、一時的な人間関係のひとつとして処理出来るのではないだろう か。部下に厳しくする上司が、厳しさと厳しさの隙間を、やさしくする努力で埋めることが出来たなら、部下に信頼される厳しい上司になれるだろう。いじめが 無意識であっても、意識的であっても「やさしくする努力」を日々重ねていくことが大切だと思う・・」

「人にやさしくするには、やさしくする努力をしなくてはいけない」

キレイゴト?当然ですよ。
倫理、宗教の愛、武士道・・すべてキレイゴトではないですか。
それを忘れて、本能が自然だとか、キレイゴトを言うなという風潮のほうがダメなんだ。
人間という不完全な動物だからこそ、「キレイゴト」が生きていくうえで大切なんだ。

いいじゃないか、キレイゴトで。
それをとことん貫けばよいと、おやじは考える。
それが出来るから人間なんだろうに。
キレイゴトが言えないのは「サルの世界」じゃないか。(いや、おサルさんが怒るか・・)

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