2006年7月29日

親の力について

東大に入るという漫画「ドラゴン桜」が話題になりました。
いろいろな意見はあるのでしょうが、確かにうならせる内容はあると思います。
東大合格力を引き出す7つの親力(おやりょく)から、夏休みを前にした私を含めた、親の心構えについて、この提言をご紹介したいと思います。

親の意識について
自分で進路を決められない子供にとって、親の力・影響力は大変に大きいものがあります。子供の力を伸ばしてあげるのは、学校よりも親です。仕事がプロ意識を求めているように、「親としてのプロ意識」を持ってください。
「親力」とは、子供を育て、包み込み、能力を伸ばしてあげる総合力です。
繰り返しますが、「親」という存在にもプロとアマがいます。あなたはどっちかな?
子供に学力をつけさせたい、成績を伸ばしたいと思うのであれば、親子のコミュニケーションが基本となります。勉強は学校や塾でも教わることが出来ますが、親にしか出来ないことがあります。
それは、「愛されている」という実感です。
子供さんを愛してあげることがスタートとなります。

子供は好きなことをすると伸びる = 好きなことでしか子供は伸びない
エピソード1
ある男の子は算数の引き算が苦手でした。しかし、クルマについては大人顔負けくらいに詳しかったのです。そこで母親は教科書に出てくるミカンやリンゴをクルマに置き換えて解かせました。これまでとは別人のように理解出来るようになりました。
次に、クルマの工場の場所を地図で示し、社会の勉強にも応用しました。さらに、車種でカタカナ、アルファベットを覚え、ローマ字すら理解するようになりました。

エピソード2
作文が小学生とは思えないほど素晴らしい子がいました。きっかけは父親の帰宅が遅いことでした。父親は子供と話をしたいと思っていたのに会話がなかなか出来ないため、大学ノートを買ってきました。それから「父子日記」が始まりました。
子供は1行でもいいからその日あったことを書くという簡単なものです。
父親は感想を書き込み、それを毎日続けていくうちに、1行だった子供の書き込みが数行になり、父親も自分の仕事のことについて書くようになりました。コミュニケーションがかっちりととれるようになっていったのです。

子供の頭のグレードアップ
才能というより、トレーニングで養われる可能性のことです。
夏休みには、「楽勉」が大切となります。(楽しくムリのない勉強)
たとえば・・
行楽地まで家族でドライフする機会があったとします。スピードメーターを見ながら
「今、60キロ。ということは1時間進むと60キロ先の福山まで行くことが出来るということなんだよ」と話してあげてください。
時速の概念というのは子供にとって難しいもののひとつです。その場では理解出来なくても、授業でこの問題が出たときに理解度が変わります。
教室では体感出来ない距離・スピードを学ぶことで理解が深まります。
つまり、「楽勉」とは日常生活で知識の杭を打つことです。夏休みは良い機会です。
野菜や魚の卸市場に行く、漁港に行く、工場に行く、お菓子作りの現場に行く、放送局に行く、ゴミ処理施設に行く、美術館に行く、博物館に行く、プラネタリウムに行く・・
感性が豊かな子供は、歴史のあるもの、美しいものを本能でとらえることが出来ます。
親と子で一緒に何かを体験することが「第一次体験」となります。これは、誰の手も介さない「ホンモノ体験」なのです。
(テレビ・本・インターネットは第二次体験です)
お金をかける必要はありません。絵の具やクレヨンを持って近所に行って絵をかく。自宅で粘土遊び、ブロック遊びもよいでしょう。トランプやボードゲームでもいいのです。
知的好奇心をかき立てることで子供は大きく成長していきます。

報酬を与えてはいけない
大切なのは、親子の触れ合う場を出来るだけ多く用意することなのです。
親が一緒に行動出来ない場合は、歴史マンガなどをプレゼントするなどの工夫を・・。
子供の成長段階に合わせて、モノや場を用意することは重要です。
テレビゲームにしか興味を持たないというのは、親の怠慢です。
ゲーム以上に魅力的なものに触れる機会を親が用意していないことが原因です。
人間が最も刺戟を受けるのは、創造的な活動に取り組んでいるときです。
頑張ることに喜びを見出せれば、ご褒美は必要ないのです。

本当の基本は「生活習慣」
「伸びる子供」というのは、当たり前のことが当たり前に出来るということを確認しておきましょう。
歯を磨く、服をたたむ、挨拶をするなどの生活習慣が身についている子供は、自分を律する能力があり、学力も伸びていきます。

夏休み、親が子供の瞳を輝かせることにチャレンジしてみてください。

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