2006年7月29日

プロの世界 バーテンダーに学ぶこと

接客、サービスについては、いろいろな雑誌などで展開されていることです。
今回は、雑誌「プレジデント」に紹介され。「うーん」とうなったことのご紹介です。

バーテンダーの「お世話」、それはサービスの原点だといえます。

カウンターをはさんでお客さまと相対するということでは、寿司職人と似ているかもしれません。どちらも、お客さまの要望に応えて寿司を握ったり、シェーカーを振るのです。
本日の「お任せ」といったメニューもあるでしょう。
寿司屋との違いといえば、握ってくれたものをそのまま食べる寿司とは違い、バーでは「口に合わない」といえば調整があるわけです。
手を変え品を変え、お客さまの満足を得るために工夫をこらすのが当然という世界です。

このように、自分の持ち味を活かしてお客さまを満足させるのが、「バーテンダーサービス」の基本となります。
ちなみに、英語ではbartenderと書きます。 bar-tend-er は、「バーの世話をする人」です。
バーテンダーには、ウエイター、ウエイトレスのようなessがつく女性名詞がありません。
バーテンダーは女性でも男性でも、バーテンダーです。
自分にこだわれる職業だと思いませんか。

しばらく来なかったお客さまが、久しぶりにバーにやって来る。もともと慣れていないお客さまであれば、最初の一杯に悩みます。
ここで、「この前はジントニックでしたね。ジンは少なめというオーダーでしたが・・」
お客さまは「覚えておいてくれたの」ということになるのですが、これがバーテンダーサービスの基本であり、「お世話」の精神が示されるのです。

多くのステキなバーテンダーが心がけているのは「十分に安らいで、疲れをここに置いて帰ってもらう」心だそうです。
そのために、開店前から店内を掃除し、酒瓶をピカピカに磨き上げる、グラスを・・
これが日課となるわけです。
カクテルの注文にしてもアルコール分が手元で調整できるわけですから、「もっと飲めるな」と思えば強いまま、「限界が見えてきたら」弱めていくようにするとか。
上手なバーテンダーの前では、お客さまは舞台の上で楽しく踊っている主役になれるわけですが、まぁ、うまく踊らされているのです。

そして、お酒の場ですからお客さまへのサービスは一筋縄ではいきません。
お客さまの眼に見えないところで努力するといいます。つまり見えるところだけを気にしているバーテンダーは信用できないとか、キビシイ世界ですね。
バーテンディングの技術、接客サービスなど教科書では学ぶことが出来ない、人を介した知恵・知識がないと一人前と認められないといいます。
他人からされて嬉しかったことは、他の人にもするというサービスの人もいます。
さて、ここでお客としての姿勢も考えたいものです。
バーテンダーが「お世話」をしていても、受けとめるお客の側がイマイチでなら、お金、時間、心が大変にもったいないということになります。
オレはお金を払っているのだから、妙な知識からカクテルのレシピの注文をする・・
バーテンダーはカウンター越しにさまざまなシグナルを送ってきてくれています。お客がこれを受けとめて投げ返す。こうしたお互いのやりとりが、レベルアップした満足となります。満足というのは、カウンターのこちらと向こうの共同作業です。
強制するのではなく、悪酔いすることなく、楽しみたいものです。

また、「お客さまに声をかけるのも、かけないのもサービス」といいます。
常連さんとイチゲンさんでは話題が違いますし、カップルには控える、雰囲気を読む、など声かけも、一人ひとりに応じて使い分け、それぞれのお客さまにとって居心地の良い空間にするように心がけるのがバーテンダーだといいます。
そして、どんなに長い付き合いのお客さまでも「カウンターの幅を忘れるな」とも。

見えないところに気を使う、プロのサービスを手本にしたいものであります。

プロ野球、プロゴルファーなど「プロ」がつく職業というと、スポーツの方が思い浮かびやすいかもしれませんが、報酬を得ているというのは「プロ」ということです。
リスナーの皆さん、あなたの周りにいる「あいつはプロのだなと言われる仕事師」というのは、どんな心構え・準備・修行・日々の管理をしているのか。
どのような姿勢で仕事に取り組んでいるか、あらためて考えてみましょう。

「プロ」ってスゴイ。
あなたは「プロ」していますか?
意識を持つと「プロ」になれます。
「目指せ」「プロ」です。

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