2006年4月19日

4月  上司の皆さん江

今回は、上司に対してです。
新人クンが入って来ている季節ですもんね。

まず申し上げたいのは、「過去の成功体験は役に立たない」ということです。
そして、部下はスキルのある上司についていくのではない、ということです。

上司の皆さんが、これまで受けてきた教育というものは、どちらかというと調整型の管理者を育てるものだったと思います。
しかし、これからの世の中に求められているのは、変革型の人材育成なのです。

これは難しいことです。それは、詰め込み教育、MBAの取得ではだめで、周囲の人たちを巻き込む、人間的な魅力が不可欠だからです。
人間というものは、技術があるからといって、上司についていくものではありません。
ビジネス・リーダーにとって重要なのは、人間性の理解です。

安定している守りの体制では数字を重要視しますが、変革期ではアィデアを練ったり、それを具体的にものにする人間の力が求められます。
これ、大手企業では始まっていることなのです。

そこでは、歴史を知り、人間の営みや心の機微を理解することで、自分の世界観を問い直すことから始まります。
〜だいたい、4000年前の孔子の時代から、人間の心は変わっていないと、おやじは思いますもの〜

では、現代の上司に求められることは何でしょう。
それは「システムを大きく変えることが出来る人」ではないでしょうか。

実は、山田はいくつかの会社で顧問・顧問的なことをやらせていただきました。
一番大きな改革は、年商15億ほどの企業で、就業規則を始めとして、退職金規程、旅費交通費などの各種規程の変更や役員の意識改革までやりました。権限を越えたところもありましたが、目的は社員のため、企業のため、お客さまのためという軸があったからです。

大切なのは、何があってもブレない、自分の「基軸」を持つことです。

30年くらい前までは、国も企業もひとつの目標がありました。共通の価値観があるために、社員もわかりやすかったのですが、現在ではバラバラな個人と、多様な価値観という状況です。
違う価値観の人と、うまくやっていく必要性があるわけですね。

これは、社内コミュニケーションの質が変わったということです。
いかに柔軟な考え方を持つか、コミユニケーション能力かが求められます。

「生産の時代」から「消費者中心の社会」へと産業構造が変化したけれど、社会システムや企業の教育は昔のままです。

これから、誰も経験したことのない時代となります。
答えというか、正解がない社会になります。
ということは、企業も管理者も、姿勢・生き方が評価の対象となります。
正解のない社会に必要なリーダーシップとは・・

「人間性の理解」、「人間力(器の大きさ)」、「生きることの意味を考え抜く力」に絞られるといいます。

人はなぜ生きるのか、いかに生きるという根源的な問いに、逃げることなくちゃんと向き合う胆力を持っているかということです。
教育の現場でも、生き方とか哲学を教えないで、「どうやればうまく生きれるか」というHOW TOばかりです。これでは儲ける、ズルくやる、時流に乗るという発想にしかなりません。

人間の器が大きい人は、自分の軸がブレません。自分を持ちつつ、相手を受け入れることが出来ます。

まとめます。
「小手先の理論武装では人はついてきません。人間そのものを育てる」ということであり、永遠の試行錯誤から逃げないこと、ということになります。

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